宇宙開発SFというジャンルに触れて
そもそもSFというジャンルの本にあまり触れたことがなかったのですが、http://wivern.exblog.jp:超音速備忘録で、
「本当にSF素養がない人はこのへん読んでおくといいんじゃないかな」というオススメSF本
「文学としてのSFをひとつも読んだことがない」という状態で観るとかなり厳しいと思うんですよね。
と言われていたので、素直におすすめ本を読んでから見に行くことにした。
というわけで、読んだのは
これです。
SFが少し不思議じゃない
一番驚いたのがこれ。個々のストーリーに関しては特に喋りませんが…
SFって、なんというかもっとこうフィクション色が強い、というイメージだったんですが、宇宙開発ものという事実にある程度即したものということで、すごくリアリティに溢れていたことに驚きました。特に最初の「主任設計者」にはすごく引き込まれた。
明らかに今現在存在していないな、と思うものについては、これって虚構なんだな、と判断することができたのですが、史実とまぜまぜで書いてあると何が本当で何が虚構なのか区別がつかなくて、どんどんのめり込んでしまいました。作家の技量はもちろん大きく関係しているけど、こういう書き方ができるって凄いなぁと思いました。
メカが好きだ
それと、根本的に自分はやっぱりメカとか開発とか好きなんだなぁという実感を得ました。わからない単語や機械などが多々登場しましたが、普段の私なら興味を失うところで楽しく読み進められたので、好きだなーと。
読んでみて辛かったところ
しいて言うと、短編集だったせいか時間の句切れが多くて、いちいち「何年経った?」と前のページに戻っていたのが辛かったですね…数に弱いのでこういうのは慣れるしかない感…あとは終わり方?これはすごく難しいし、物語はやっぱり読者に想像の余地を残して終わる方が良いのだろうか…結末をバシッと伝えるとムードが台無しになる?かどうかはよく考えないと行けない気がするけど。
この次は時間SFの方のアンソロジーを読むつもりなので楽しみ。こっちの方がもうちょいフィクションっぽいのかなー?
『FURY』観てきた
兵器が好きな人にとっては「あんた、これが見たかったんだろ? でも、それって本当だったか?」ってのを突きつけてくるし兵器に興味が無い人にとっては「戦争、クソだろ? でも、兵器ってめっちゃ魅力的だろ?」ってのを突きつけてくるしホントに困った映画です。 / http://wivern.exblog.jp/23811792/
という評判(?)を聞いたので、そっかー、戦車かっこいいのかー、という気持ちで観に行ってきました。
感想としては、「あぁ、確かに兵器ってかっこいいわ」
という感じです。
戦争自体は描写もそれなりにエグくて残酷だし「パシュッズバババババ」みたいのでバンバン人が死んで怖いんだけど、それについてはかなり身構えて観に行ったし、戦争は良くないとか極限状態は人を変えてしまうとかそういういままで語り尽くされたことは当たり前に描かれていて「あー、そうだよね…」という感じで。そういうのは全部分かってる(つもりだ)し、戦争が素晴らしいとか言わないけど、
戦車、超かっこよかった。
素人なので戦車のつくりがどうだとか種類がとか全然知らないんだけど、
いちいち撃ったり動かしたりするだけですーげぇかっこいいし、銃で撃たれたくらいじゃびくともしない戦車が対戦車砲みたいのでボワァって簡単に炎上するのとかわけもなくすごく魅せられるし、
何よりティーガーの登場シーンのあの神々しさと絶望感!圧倒される雰囲気!
これ別に静止画で見ると普通のただの戦車(てきとう)にしか見えないしやっぱり映像の作り方のすごさなんだなぁと思いますね…
ノーマンの職業を聞いて嫌な予感がしていたけどぶち壊さないエンディングだったし良かった…
この映画オススメかと聞かれるとかなりきわどいというか正直あんまりおすすめじゃないような気がするけど、あの描写の数々はわりと一見の価値ありなのでは。